トーントン(英語表記)Taunton

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トーントン」の意味・わかりやすい解説

トーントン
Taunton

イギリスイングランド南西部,サマセット県の県都。ターントンともいう。周辺を含めてトーントンディーン地区(人口 10万2304〈2001〉)を構成する。ブリストルの南西約 60km,三方丘陵に囲まれたトーントン谷のトーン川沿岸に位置する。710年頃ウェセックス王国イネ王がこの地に城を築いたときに始まる。農業地帯の集散地で,毎週行なわれる家畜・農産物市場は 1066年のノルマン・コンクェスト以前から続いている。ほかに軽工業も行なわれる。後期イギリス・ゴシック様式マグダラのマリア聖堂,聖ジェームズ聖堂があり,観光地としても知られる。人口 6万800(2005推計)。

トーントン
Taunton

アメリカ合衆国,マサチューセッツ州南東部の都市。イギリス人がインディアンから買った土地で,1639年イギリスの同地名にちなんで町が設立された。住民が 84年に町議会の可決しない課税を拒否したことが,のちのアメリカ独立運動のさきがけの一つとなった。初期産業は煉瓦製造,造船など。 1824年には銀器製造も始り,現在は皮革プラスチック機械,その他の工業が発達。人口4万 9832 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android