ドラティ

百科事典マイペディア 「ドラティ」の意味・わかりやすい解説

ドラティ

ハンガリー生れの指揮者,作曲家。生地ブダペストでコダイバルトークに師事し,18歳で指揮者としてデビュー。バレエ・リュッス・ド・モンテ・カルロアメリカン・バレエ・シアターバレエ指揮者として名を上げ,以後ローヤル・フィルハーモニー管弦楽団,デトロイト交響楽団などの要職歴任。オーケストラ育成に無類の手腕を発揮した。1947年米国の市民権を得る。バルトークやストラビンスキーなどの20世紀音楽のほか,F.J.ハイドン名演名高い。作曲家としても各ジャンルに作品を残した。1963年にロンドン交響楽団と初来日。→デュ・プレ

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改訂新版 世界大百科事典 「ドラティ」の意味・わかりやすい解説

ドラティ
Antal Dorati
生没年:1906-88

ハンガリー生れの指揮者,作曲家。コダイやバルトークらに師事し,1924年ブダペスト国立歌劇場で指揮者としてデビュー。33年からバレエ・リュッス・ド・モンテ・カルロの指揮者。41年アメリカン・バレエ・シアターの音楽監督。その後ダラス交響楽団,ミネアポリス交響楽団,ロンドンBBC交響楽団ワシントンナショナル交響楽団などの指揮者を歴任し,75-77年ロンドンのローヤル・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者。77年よりデトロイト交響楽団の音楽監督。バルトークなどのハンガリー音楽の演奏にかけては定評があり,力強いリズムと色彩感に特色がある。また,協奏曲や合唱曲などの作曲も手がけた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドラティ」の意味・わかりやすい解説

ドラティ
どらてぃ
Antal Dorati
(1906―1988)

ハンガリー出身のアメリカの指揮者。生地ブダペスト音楽院でバルトーク、コダーイなどに学び、1924年ブダペスト歌劇場で指揮者としてデビュー。ヨーロッパ各地でオペラ、バレエの指揮者として活躍ののち渡米し、第二次世界大戦後ダラス交響楽団、ついで49年からミネアポリス交響楽団の常任指揮者を務めた。63年以降イギリスとスウェーデンで活動するため、しばらくアメリカのポストから離れたものの、69年にはワシントン・ナショナル交響楽団音楽監督としてアメリカ楽界に復帰、ついでデトロイト交響楽団音楽監督となる(1979~81)。レパートリーは広いが、ハイドンの交響曲の全曲録音は、ドラティ最高の業績といえる。63年(昭和38)ロンドン交響楽団と初来日した。

[岩井宏之]

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