モンテ・カルロ(読み)もんてかるろ(英語表記)Monte Carlo

翻訳|Monte Carlo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンテ・カルロ」の意味・わかりやすい解説

モンテ・カルロ
もんてかるろ
Monte Carlo

モナコ公国北部を占める地区。南のモナコ地区とは港を挟んで反対側(北)に位置する。1856年シャルル3世Charles Ⅲ(1818―1889)が公国の財源確保のため賭博(とばく)場(カジノ)の開設を許可、1861年に開設して以来、カンヌニースと並び、地中海コート・ダジュール有数の観光・保養地海水浴場として発達した。有名な国営賭博場のもっとも古い部分(西側)は、パリのオペラ座をつくったシャルル・ガルニエによって建設されたもので、1879年に開設された。賭博場のなかには劇場大広間、ルーレット用の部屋があり、前庭は階段式花壇になっている。音楽祭、ヨットレガッタ、自動車レースのモンテ・カルロラリーなどの催し物が多い。

[青木伸好]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンテ・カルロ」の意味・わかりやすい解説

モンテカルロ
Monte-Carlo

モナコ公国を構成する4地区の一つ。モナコ湾をはさんでモナコビルと対する。北に急峻な山地を背負い,南は地中海にのぞむリビエラ海岸の中心にあって,ヨーロッパ有数の観光・保養地。美しい庭園で囲まれた国営のカジノを中心に,ゴルフ場,劇場,美術館,博物館,ホテルなど観光施設が集中。カジノは 1861年建築,オペラ劇場を併設。自動車レース (モナコ・グランプリ,モンテカルロ・ラリー) でも有名。人口1万 4702 (1990) 。

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