モンテカルロ(その他表記)Monte-Carlo

デジタル大辞泉 「モンテカルロ」の意味・読み・例文・類語

モンテ‐カルロ(Monte Carlo)

モナコ公国北部地区カジノなどのある歓楽街自動車レースが行われる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「モンテカルロ」の意味・読み・例文・類語

モンテカルロ

  1. ( Monte Carlo ) モナコ公国の北東部の地区名。地中海に面する観光保養地で、国営賭博(とばく)場のカジノがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「モンテカルロ」の意味・わかりやすい解説

モンテ・カルロ
Monte-Carlo

モナコ公国の東北地区。東はフランスのマントンと接する。公営賭博場カジノ,豪華なホテル別荘などがありコート・ダジュールきっての観光・保養地である。モンテ・カルロの発展はここ1世紀の公国の歴史そのものでもある。かつて洞窟を意味するスペリュブと呼ばれたこの台地には若干の住宅がみられるにすぎなかったが,19世紀中葉モナコ公シャルル3世が賭博場の建設を認めたときに今日の基礎が置かれた。1862年に開設されたカジノの経営状態は当初は思わしくなかったが,その後ドイツのホンブルクでカジノ経営に成功したF.ブランが経営に当たり,会社組織によって新しいカジノを建設した。地名も王の名をとって,新たにモンテ・カルロと名づけられた(1866)。カジノの建物の一部はパリのオペラ座と同様C.ガルニエの設計になるものである。豪華な施設と美しい庭園眺望のよいテラスが整備され,折から富裕階級の間に広まった旅行熱とともに発展し,国際的社交・賭博場へと成長した。芸術祭,スポーツ祭など国際的行事が行われ,モンテ・カルロ自動車ラリーは有名。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンテカルロ」の意味・わかりやすい解説

モンテ・カルロ
もんてかるろ
Monte Carlo

モナコ公国の北部を占める地区。南のモナコ地区とは港を挟んで反対側(北)に位置する。1856年シャルル3世Charles Ⅲ(1818―1889)が公国の財源確保のため賭博(とばく)場(カジノ)の開設を許可、1861年に開設して以来、カンヌニースと並び、地中海のコート・ダジュール有数の観光・保養地、海水浴場として発達した。有名な国営賭博場のもっとも古い部分(西側)は、パリのオペラ座をつくったシャルル・ガルニエによって建設されたもので、1879年に開設された。賭博場のなかには劇場大広間、ルーレット用の部屋があり、前庭は階段式花壇になっている。音楽祭、ヨットレガッタ、自動車レースのモンテ・カルロ・ラリーなどの催し物が多い。

[青木伸好]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「モンテカルロ」の意味・わかりやすい解説

モンテ・カルロ

モナコ公国北東部の観光・保養地区。コート・ダジュールきっての町。1862年開設の公営賭博(とばく)場(カジノ)が有名。市街は階段状に並び,劇場・庭園・水泳場・ホテルなどが多く,毎年自動車ラリー(1911年以降)が行われる。
→関連項目モナコ(国)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「モンテカルロ」の解説

モンテカルロ

正式社名「株式会社モンテカルロ」。英文社名「MONTECARLO CO., LTD.」。小売業。昭和50年(1975)「株式会社オートサロンモンテカルロ」設立。同53年(1978)旧「株式会社モンテカルロ」に改称。同55年(1980)「鈴鹿産業株式会社」に改称。平成8年(1996)現在の社名に変更。本社は広島市西区商工センター。カー用品店チェーン。広島県地盤。中古品専門店や自動車販売店も手がける。JASDAQ旧上場。平成24年(2012)株式交換によりイエローハットの完全子会社となり上場廃止。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンテカルロ」の意味・わかりやすい解説

モンテカルロ
Monte-Carlo

モナコ公国を構成する4地区の一つ。モナコ湾をはさんでモナコビルと対する。北に急峻な山地を背負い,南は地中海にのぞむリビエラ海岸の中心にあって,ヨーロッパ有数の観光・保養地。美しい庭園で囲まれた国営のカジノを中心に,ゴルフ場,劇場,美術館,博物館,ホテルなど観光施設が集中。カジノは 1861年建築,オペラ劇場を併設。自動車レース (モナコ・グランプリ,モンテカルロ・ラリー) でも有名。人口1万 4702 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「モンテカルロ」の解説

モンテカルロ

イタリアのランチアが製造、販売していた乗用車、ランチア・ベータ・モンテカルロの別名。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のモンテカルロの言及

【カジノ】より

…19世紀にはドイツのバーデン・バーデン,フランスのカンヌ,アメリカのサラトガなどに著名な賭博場がつくられた。現在では,観光や外貨獲得の目的で開設を公認している国や地方自治体も多く,モナコのモンテ・カルロ(1861創立),アメリカのネバダ州ラス・ベガス(1931創立)などが大規模で世界的に有名である。カジノにはルーレット,カード賭博,さいころ賭博の設備が備えられ,賭博機械が設置されている。…

【モナコ】より

…日照時間も年間3000時間に近く,きわめて温和で,風光明美な土地柄(がら)と合わせて避寒地として発達,観光・保養地となっている。公国はモナコ市,ラ・コンダミーヌ,モンテ・カルロ,フォンビエイユの4地区に分けられているが,一つの連続した市街地を形成しており,北側はフランスのボーソレイユ地区の市街地と連担(コナベーション)している。首都モナコ市の大部分は,地中海に突出した岩盤の岬上にあり,13世紀ジェノバ人の建設した要塞跡に現王宮が建てられている。…

※「モンテカルロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android