ドージャ(読み)どーじゃ(その他表記)Dózsa György

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドージャ」の意味・わかりやすい解説

ドージャ
どーじゃ
Dózsa György
(?―1514)

ハンガリー農民戦争指導者。セーケイ出身。南部守備隊の騎兵隊長として対トルコ戦で武勲をたて、「勇士」の称号を得た。1514年の十字軍指揮官に任命され、自らもペスト(現ブダペストのドナウ左岸地区)で軍を組織した。しかし、十字軍の延期、十字軍参加農民の領主による虐待を機に矛先を領主に転じた。各地に結集していた農民兵もこれに加わり、農民戦争となった。2か月に及ぶ戦闘のすえ敗北し、処刑された。

[家田 修]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドージャ」の意味・わかりやすい解説

ドージャ
Dózsa György

[生]1470
[没]1514
ハンガリーの軍人。セーケイの出身。 1514年オスマン帝国に対する軍の指揮官に指名されたが,集ってきた農民義勇兵から農村窮状を知り,暴虐な貴族に対する反乱を起したが,サーポヤイ・ヤーノシュらの軍に敗れ,処刑された。 (→ドージャの反乱 )  

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