ナイルオオトカゲ(読み)ないるおおとかげ(その他表記)Nile monitor

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナイルオオトカゲ」の意味・わかりやすい解説

ナイルオオトカゲ
ないるおおとかげ
Nile monitor
[学] Varanus niloticus

爬虫(はちゅう)綱有鱗(ゆうりん)目オオトカゲ科のトカゲサハラ砂漠を除くアフリカ大部分に分布し、全長1.5~2メートル、尾はその2分の1以上を占める。地上性で穴掘りがうまく、好んで水に入るが木にも登り、驚くとすぐ水に飛び込んで隠れる。カエル、魚、カタツムリなどの小動物のほか鳥や爬虫類の卵を好み、ナイルワニ母親が守っている巣の下を巧みに掘り、卵を盗む。自分の卵は安全なシロアリの巣の中に産み付ける。

[松井孝爾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナイルオオトカゲ」の意味・わかりやすい解説

ナイルオオトカゲ
Varanus niloticus; Nile monitor

トカゲ目オオトカゲ科。体長 2mに達する比較的大型のオオトカゲ。体の背面灰褐色ないし緑褐色で,黄色の小斑を散布する。尾が側扁し,鼻孔も吻端に開いて,半水生の生活への適応を示している。アフリカ東部に広く分布し,常に水辺にいて,危険を感じるとすぐに水中へ逃れる。卵はシロアリの巣に産みつけられることが多いが,これは温度通風が保障されるためと考えられている。

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