ニコチン剤(読み)にこちんざい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニコチン剤」の意味・わかりやすい解説

ニコチン剤
にこちんざい

タバコアルカロイドであるニコチンnicotineを成分とする殺虫剤通常は、タバコの葉などからニコチンを水蒸気蒸留して硫酸と反応させた40%含量品が使われる。速効性であるが残効性はほとんどない。野菜果樹アブラムシスリップスなどの防除に広く用いられたが、最近はほかの天然殺虫剤と同様にほとんど使用されていない。

[村田道雄]

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