ニセコ町(読み)ニセコ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニセコ町」の意味・わかりやすい解説

ニセコ〔町〕
ニセコ

北海道西部にある町。 1950年町制。 64年町名を狩太 (かりぶと) からニセコ (アイヌ語で深山にあって,川岸にかぶさるように出ている崖の意) に改称。 1896年福井県移住者の入植開拓の始り。町域は羊蹄山の南西麓を占め,尻別川と支流真狩川の合流点に市街地がある。主産業は農業と観光。ジャガイモ,カボチャ,豆類などの栽培と米作乳牛肉牛の飼育,養豚などの畜産が行われる。ニセコアンヌプリ (1308m) や昆布温泉,スキー場があり,ニセコ積丹小樽海岸国定公園の中心をなし,東洋のサンモリッツと呼ばれる。羊蹄山麓の高山植物群落は天然記念物。有島記念館の所在地。 JR函館本線,国道5号線が通る。面積 197.13km2。人口 5074(2020)。

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