ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニセコアンヌプリ」の意味・わかりやすい解説
ニセコアンヌプリ
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北海道南西部、後志(しりべし)総合振興局管内のニセコ町と倶知安町(くっちゃんちょう)との境界にある山。ニセコアンヌプリ火山群の主峰で、標高1308メートル。尻別(しりべつ)川を挟んで東の羊蹄(ようてい)山と相対す。山名はアイヌ語のニセイコアン・ヌプリ(断崖(だんがい)に向かってある山)の意。更新世(洪積世)中期に形成されたもので、輝石安山岩の溶岩、砕屑(さいせつ)物からなる。標高700~800メートルの所は台地状の溶岩流堆積(たいせき)面となっている。山腹はハイマツ、その上はササで覆われ、高山植物も多い。冬は積雪量が多く、スキーのメッカとして有名。付近にはニセコアンヌプリ、ニセコ国際ひらふなどのスキー場があり、東洋のサン・モリッツと称される。夏は登山やハイキングなどでにぎわい、東麓(とうろく)にひらふ温泉、西麓にニセコ五色温泉(にせこごしきおんせん)がある。ニセコ積丹小樽(しゃこたんおたる)海岸国定公園域。
[瀬川秀良]
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