ヌマハコベ(読み)ぬまはこべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヌマハコベ」の意味・わかりやすい解説

ヌマハコベ
ぬまはこべ
[学] Montia fontana L.
Montia lamprosperma Cham.

スベリヒユ科(APG分類:ヌマハコベ科)の一年草。全体に毛がない。高さ3~8センチメートル、下部は地につき、多く枝分れする。葉は対生し、倒披針(とうひしん)形で長さ1~1.5センチメートル、先は鈍くとがり、基部は狭まって短い柄となる。6~8月、枝先にまばらな集散花序をつける。包葉は2枚、円形で宿存する。花弁は5枚、小形でやや不整形、基部はやや癒合する。花柱は短く、蒴果(さくか)は球形で3裂する。湿地に生え、北海道、栃木県の日光、および北半球寒帯温帯に広く分布する。

[小林純子 2021年2月17日]

 ヌマハコベの仲間はAPG分類ではヌマハコベ科Montiaceaeとして独立した。ヌマハコベ科は世界の温帯から寒帯に15属220種ほどが知られ、日本にはヌマハコベ1種が自生する。

[編集部 2021年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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