知恵蔵 「ネットセキュリティー」の解説
ネットセキュリティー(日本の)
国際統計や国別統計の専門サイト「GLOBAL NOTE」によると、15年8月時点での日本のインターネットユーザー数は、世界第5位。しかし、15年10月にインターネット・セキュリティー会社「カスペルスキー(Kaspersky)」が発表した、同社実施の「ネット常識力テスト」では、世界16カ国のうち日本の平均点は最下位だった。更に、15年3月に総務省が公表した「公衆無線LAN利用に関する情報セキュリティー意識調査結果」によると、国内において、公衆無線LAN利用時の脅威に関する対策は、訪日外国人よりも日本人の実施率が極めて低いことが判明している。
IPAでは、ネットセキュリティー意識の向上のため、一般家庭や企業向けに、情報セキュリティー上の様々な脅威への対策をテーマ別に分かりやすく説明した小冊子「IPA対策のしおり」シリーズを同団体のサイトからダウンロードできるようにしている。
なお、20年開催予定の東京オリンピック・パラリンピック競技大会における、サイバーセキュリティー対策の必要性を踏まえ、政府は16年3月31日、サイバーセキュリティ戦略本部の会合において、政府機関や民間企業でサイバー攻撃対策を担う専門人材の育成方針を決めている。
(横田一輝 ICTディレクター/2016年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報