外郭団体(読み)がいかくだんたい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

外郭団体
がいかくだんたい

国または地方公共団体組織の外にありながら,そこから種々の援助を受け,行政を補完するような事業活動を行う団体をさす。理論上の概念規定は多様だが,現実には法人格の有無,団体の設立目的が公共的活動であるか否かなど,形式要件は問わない。従来外郭団体には,行政機関の代行的・補完的機能を評価する声と不祥事温床や財政破綻の誘因と批判する声が交錯した。しかし行政に不可欠な存在として急速に増加し,活動も広範囲になった実態をふまえれば,むしろ行政活動における新たな位置づけが必要とされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

外郭団体

自治体が出資したり、職員を派遣したりするなど行政とかかわりが強い組織。財団法人社団法人社会福祉法人などがある。多くは自治体の業務を補うために設立されたが、公費の不透明な使い方や退職者の天下りの受け皿の実態が指摘されている。岐阜県の場合、出資割合が25%以上の法人を外郭団体と位置づけており、35団体がある。

(2010-11-20 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

デジタル大辞泉の解説

がいかく‐だんたい〔グワイクワク‐〕【外郭団体】

官庁などの組織の外部にあって、これと連携し、その活動や事業を支援する団体。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

がいかくだんたい【外郭団体】

一般的には,母体となりまたは中核となる団体の周辺に位置して,その機能を補強,補完し,実質的に一体となりまたは連携して一定の役割を果たす関係団体組織をいう。国(各省庁),地方公共団体(都道府県,市等)のほか,政党,宗教団体,巨大職能団体等もその周辺組織として外郭団体をもつことが多い。 母体となり,または中核となる団体と外郭団体との間には,業務上の関連性の度合い等に応じて財務面および人事面でも濃密な関係を生ずることが多い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

がいかくだんたい【外郭団体】

官庁などの組織の外部にあって、これと連絡を保ち、その活動や事業を助ける団体。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

外郭団体
がいかくだんたい

国(各省庁等)、地方公共団体(都道府県、市等)、政党などの組織とは別個の組織ではあるが、その活動や事業を補完するなど、連携して一定の役割を果たす組織の総称。国や地方公共団体とその外郭団体は、財政(官庁からの出資等)・人事・活動面等で緊密な関係を有する。その存在形態は、独立行政法人(文部科学省の外郭団体としての日本学術振興会等)、特殊法人(農林水産省のそれとしての日本中央競馬会等)、特別法人(地方住宅供給公社等)など多様である。外郭団体の幹部には、関連官庁の公務員(現役・退職後)が就任することが多く、いわゆる「天下り」の問題として批判の対象となる。[平田和一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

配偶者

夫婦の一方からみた他方。配偶者としての身分は、婚姻によって取得し、婚姻の解消によって失う。親族ではあるが、親等はない。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

外郭団体の関連情報