ノルム分類法(読み)ノルムぶんるいほう(その他表記)norm classification

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノルム分類法」の意味・わかりやすい解説

ノルム分類法
ノルムぶんるいほう
norm classification

CIPW分類法ともいう。化学組成による火成岩の定量分類法の1つ。火成岩の化学組成を標準鉱物組成 (ノルム) の重量百分率に換算して表現する。 1902年に,クロス Cross,C. W.,イディングス Iddings,J. P.,ピアソン Pirsson,L. V.,ワシントン Washington,H. S.が提唱したので,4人の頭文字をとって CIPW分類法の名がある。ノルム標準鉱物には二酸化ケイ素と酸化アルミニウムを特徴とする石英正長石曹長石灰長石,白榴石,霞石などサーリック鉱物と,鉄,マグネシウム,カルシウムを特徴とするケイ灰石,頑火輝石,鉄橄欖石磁鉄鉱リン灰石黄鉄鉱方解石などのフェミック鉱物がある。ノルム分類法は岩石学研究では一般に用いられるが,これに対して岩石の実際の鉱物組成をモードという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む