ノルム分類法(読み)ノルムぶんるいほう(英語表記)norm classification

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノルム分類法」の意味・わかりやすい解説

ノルム分類法
ノルムぶんるいほう
norm classification

CIPW分類法ともいう。化学組成による火成岩の定量分類法の1つ。火成岩の化学組成を標準鉱物組成 (ノルム) の重量百分率に換算して表現する。 1902年に,クロス Cross,C. W.,イディングス Iddings,J. P.,ピアソン Pirsson,L. V.,ワシントン Washington,H. S.が提唱したので,4人の頭文字をとって CIPW分類法の名がある。ノルム標準鉱物には二酸化ケイ素と酸化アルミニウムを特徴とする石英正長石曹長石灰長石,白榴石,霞石などサーリック鉱物と,鉄,マグネシウム,カルシウムを特徴とするケイ灰石,頑火輝石,鉄橄欖石磁鉄鉱リン灰石黄鉄鉱方解石などのフェミック鉱物がある。ノルム分類法は岩石学研究では一般に用いられるが,これに対して岩石の実際の鉱物組成をモードという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android