ハツユキソウ(読み)はつゆきそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハツユキソウ」の意味・わかりやすい解説

ハツユキソウ
はつゆきそう / 初雪草
[学] Euphorbia marginata Pursh

トウダイグサ科(APG分類:トウダイグサ科)の一年草。北アメリカ原産。日本へは江戸末期(1860ころ)に導入された。茎は直立し、草丈は約60センチメートルで、10節目くらいから分枝して3~4本の枝を出す。葉は淡緑色、長さ3~7センチメートル、球状長楕円(ちょうだえん)形で全縁。7~8月、上部の葉は密集して白色覆輪の花弁状となり、美しい。9月ころ、散形花序に花をつけるが、花冠は退化して雄しべ雌しべだけとなり、観賞に値しない。花弁状の葉を観賞するため、花壇に集団で植えるほか、切り花にもする。

[植村猶行 2020年6月23日]

栽培

フレームか温室内では2月下旬、普通は3月下旬~4月中旬、床播(とこま)きにして1回仮植後に、株間30~40センチメートルに定植する。多少の日陰でもよく育つ。

[植村猶行 2020年6月23日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハツユキソウ」の意味・わかりやすい解説

ハツユキソウ(初雪草)
ハツユキソウ
Euphorbia marginata; ghostweed; snow-on-the-mountain

トウダイグサ科の一年草で,北アメリカ原産。上部の葉に純白の覆輪 (ふくりん) が入り,和名では初雪にたとえられる。葉は長楕円形で全縁。生育途中は白粉を帯びたような明るい緑色であるが,夏頃から茎の上部の葉は葉縁が白く彩られる。茎頂につく花は小さくてほとんど目立たない。花壇や切り花に利用される。切り口から出る乳液をよく洗い流すと水揚げがよい。草丈は 60~100cmになり,倒伏しやすいので早めに支柱を立てる。種子は5月頃,直まきにする。日当りのよい場所を好むが,半日陰でも育つ。しばしばこぼれ種からも発芽する。

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百科事典マイペディア 「ハツユキソウ」の意味・わかりやすい解説

ハツユキソウ

トウダイグサ

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