冬になって初めて降る雪。降ってもたいていは融けてしまい、積雪や根雪となることはない。初雪のあった日が雪の初日で、平年値は、北海道で10月下旬、東北、中部地方の内陸部で11月、関東から近畿、中国、四国の内陸部で12月、関東以西の太平洋岸では1月上旬である。観測史上もっとも早い初雪は、旭川(あさひかわ)で10月2日(1898)、札幌で10月5日(1880)、新潟で11月7日(1932)、東京で11月17日(1900)、名古屋で11月7日(1904)、大阪で11月12日(1938)、高知で11月9日(1924)、福岡で11月12日(1938)、鹿児島で12月2日(1987)である。
[小林禎作・前野紀一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報