ハナハタザオ(読み)はなはたざお

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハナハタザオ」の意味・わかりやすい解説

ハナハタザオ
はなはたざお / 花旗竿
[学] Dontostemon dentatus (Bunge) Ledeb.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の越年草。根は白く、主根地中に直下する。茎は直立して上部はよく分枝し、高さ15~60センチメートル、毛がある。葉は互生し、線状披針(ひしん)形で長さ3~6センチメートル、先は丸く、縁(へり)に鋸歯(きょし)があり、毛を散生する。6~8月、茎頂に総状花序をつくり、淡紅紫色花を開く。花弁倒卵形で先はへこみ、下部に長いつめがある。長角果は無毛で、稜(りょう)がある。名は、美しい花をつけるハタザオ(アブラナ科の越年草)の意味である。山地に生え、中部地方、および朝鮮半島、シベリア東部に分布する。

[小林純子 2020年12月11日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android