ハビタブルゾーン(読み)はびたぶるぞーん(その他表記)habitable zone

デジタル大辞泉 「ハビタブルゾーン」の意味・読み・例文・類語

ハビタブル‐ゾーン(habitable zone)

宇宙における、生命生存に適した領域恒星周囲を回る惑星表面において、水が液体で存在する温度になる領域をさす。太陽系の場合、地球公転軌道程度の距離に相当する。広義には、水だけではなくメタン二酸化炭素が液体で存在する領域も含まれる。いずれも、生命が存在するためには有機物が液体に溶け込み、蒸発降雨などによって凝集が起こることが重要だと考えられている。また、生命の存在だけでなく、進化にも適した領域をゴルディロックスゾーンという。生命居住可能領域。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハビタブルゾーン」の意味・わかりやすい解説

ハビタブルゾーン
はびたぶるぞーん
habitable zone

天文学上で考察される、生命が誕生、発展する状況に適した恒星からの距離に応じた領域。略称HZ。生命の誕生には、適当なエネルギーと、水が液体で存在できることが必要であると考えられている。各惑星系(系外惑星系)の主星(または中心星、系外惑星が公転する恒星など)からの距離により、各惑星が受け取るエネルギーが変化する。地球型生命の場合、水が液体であるような距離領域が必要である。また、適切な惑星大気の存在も重要である。

 地球を含む太陽系では、ハビタブルゾーンは0.97から1.39AU(天文単位、太陽地球間平均距離のこと)であり、その範囲にある惑星は地球のみである。系外惑星系での生命の発見への指標の一つと考えられている。

 系外惑星系でも、Gliese(グリーゼ)581やTRAPPIST(トラピスト)-1などにハビタブルゾーン内の惑星候補がみつかっている。

[編集部 2023年8月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「ハビタブルゾーン」の解説

ハビタブルゾーン

habitable zone

十分な大気圧を仮定した場合に,恒星からの照射を受けて惑星の表面に液体の水が存在できる軌道領域。惑星の質量や恒星からの照射エネルギーなどから決定される。太陽系の場合は最大見積で0.38~10.0AU(天文単位,1天文単位は太陽の地球からの平均距離)。この領域内には地球のほか,金星(0.72AU)や火星(1.52AU)が含まれる。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

《モスクワに遠征したナポレオンが、冬の寒さと雪が原因で敗れたところから》冬の厳しい寒さをいう語。また、寒くて厳しい冬のこと。「冬将軍の訪れ」《季 冬》...

冬将軍の用語解説を読む