現代外国人名録2016 「ハミドカルザイ」の解説
ハミド カルザイ
Hamid Karzai
- 職業・肩書
- 政治家 元アフガニスタン大統領
- 国籍
- アフガニスタン
- 生年月日
- 1957年12月24日
- 出生地
- カンダハル州カルツ
- 学歴
- マーチャル大学(インド)
- 経歴
- 18世紀半ば以降5人の国王を輩出したパシュトゥン人の名門・ポパルザイ部族長の家系に生まれ、祖父、父はザヒル・シャー・アフガニスタン国王の下で国会議長を務めた。インドの大学で政治学を学び、1980年代は米国に滞在。ソ連軍のアフガニスタン侵攻への抵抗でムジャヒディン(イスラム戦士)として頭角を現し、同軍撤退後の’92年ラバニ政権の外務次官に抜擢される。’94年タリバン創設期には一時支持を表明するが、イスラム原理主義が強まっていくことに反発、パキスタンに逃れる。’96年頃よりパキスタンのクエッタを拠点に、父と共にイスラム穏健派でつくるアフガニスタン民族戦線を率い、ザヒル・シャー元国王の復帰を求める運動を展開。’99年7月タリバンとみられる勢力に父を暗殺されたことから、以後対決姿勢を強める。2001年9月米国同時多発テロ事件が発生すると、10月米国の支援を受けてアフガニスタンに入り前線を指揮。同年12月米国の報復攻撃によって崩壊したタリバン政権の後を受ける暫定行政機構(内閣)の議長(首相)に就任。2002年1月東京で開催されたアフガニスタン復興支援会議に出席のため来日。同年6月緊急ロヤ・ジルガ(国民大会議)で暫定政府大統領に選出。以後、民主憲法の制定や約300万人の難民帰還などの実績を上げる。2004年10月同国初の直接選挙を実施し大統領に当選、12月就任。同国史上初めて国民の意志で選ばれた指導者となる。2009年11月大統領2期目就任。2014年9月退任。ザヒル・シャー元国王の側近中の側近として知られる。英語が堪能。民族衣装を巧みに取り入れたファッションセンスには定評がある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報