20世紀西洋人名事典 の解説
ハロルド・D. バブコック
Harold Delos Babcock
1882.1.24 - 1968.4.8
米国の天文学者,物理学者。
元・ウィルソン山天文台所員。
ウィスコンシン州エドガート生まれ。
別名Harold Babcock。
分光学と太陽の磁場の研究が主な業績。1901年カリフォルニア大学バークレー分校に入学し、’07年学士号を取得。後、国立標準局を経て、’09年ウィルソン山天文台に移り、60年余りの生涯を同天文台で過ごした。種々の化学元素のスペクトル線のゼーマン効果について実験的研究を行い、黒点磁場の観測に大きく貢献。又さらに太陽の一般磁場の観測をめざし、息子のホレースと共に’51年画期的方法を考察し、極めて小さなゼーマン効果の測定に成功。これにより容易に太陽表面の磁場の詳細とその変化の調査が可能となった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報