現代外国人名録2016 「ハン・スサン」の解説
ハン・スサン
韓 水山
Han Soo-san
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- 韓国
- 生年月日
- 1946年
- 出生地
- 江原道
- 学歴
- 慶煕大学英文科卒
- 受賞
- 今日の作家賞(第1回)〔1977年〕「浮草」,現代文学賞(第36回)〔1991年〕「他人の顔」
- 経歴
- 1972年「東亜日報」新春文芸に短編「4月の終り」が当選。’77年長編小説「浮草」で今日の作家賞を受賞。「解氷期の朝」「砂の上の家」「四百年の約束」などで人気作家の地位を確立したが、’81年全斗煥政権下で“作品で軍部を批判した”との嫌疑で拷問にかけられた。’88〜92年韓国を離れ、インド、台湾、日本に滞在。日本での体験をもとに「隣りの日本人」、日韓比較文化論「ポッコッもさくらも春になれば咲く」を執筆。’91年「他人の顔」で現代文学賞を受賞。2003年、植民地時代に“軍艦島”の異名を持つ長崎県端島の海底炭鉱へ連れて来られた朝鮮人労働者(被爆者)の苦難を描いた大作「カラス」を韓国で出版、ベストセラーとなる。原題の「カラス」は画家の丸木位里・俊夫婦の「原爆の図」シリーズの絵に触発されて付けられた。2009年末、日本語版「軍艦島」を刊行。韓国現代文学を代表する作家の一人。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報