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東亜日報 とうあにっぽう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

東亜日報
とうあにっぽう

1920年朝鮮の京城 (現ソウル) で創刊されたハングルによる新聞。民族意識がきわめて高く,創刊後の 10年間に朝鮮総督府により発行停止2回,押収処分 299回を受けた。特に 1936年のベルリン・オリンピック競技大会でマラソンのソン・ギジョン (孫基禎) 選手の優勝を報じた8月 25日夕刊の写真ではトレーニングシャツの胸から日の丸を消したため,27日に無期限発行停止を命じられた。9ヵ月後に刊行を許されたが,1940年8月総督府によって廃刊させられた。しかし解放後の 1945年 12月復刊し,野党的新聞として大韓民国 (韓国) 最大の発行部数をもつ夕刊紙となった。 1993年には日刊紙に衣替えし,韓国を代表する新聞となった。

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デジタル大辞泉の解説

とうあ‐にっぽう【東亜日報】

大韓民国の朝刊新聞の一。1920年創刊で、朝鮮日報中央日報とともに同国の三大紙とされる。発行部数は約91万部(2013年)。トンアイルボ。

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百科事典マイペディアの解説

東亜日報【とうあにっぽう】

韓国の新聞。1920年ハングルを用いた民族紙として創刊。朝鮮総督府に批判的だったため1940年廃刊,第2次大戦後復刊。李承晩朴正煕両政権下では野党的立場をとった。
→関連項目金性洙洪命熹宋鎮禹孫基禎

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世界大百科事典 第2版の解説

とうあにっぽう【東亜日報】

韓国の新聞。三・一独立運動の翌1920年4月金性洙らが創刊。初代社長朴泳孝,主幹張徳秀。〈朝鮮民衆の表現機関〉を標榜して言論・啓蒙活動に大きな役割を果たした。金性洙,宋鎮禹ら右派民族主義者の立場を代弁したが,《朝鮮日報》とともに植民地期の民衆運動を知るうえで不可欠の資料でもある。30年代前半には〈ブ・ナロード運動〉(労働夜学など識字運動を中心とした農村啓蒙運動)を呼びかけるなどの活動を行ったが,36年〈日章旗抹消事件〉(〈孫基禎〉の項参照)で4度目の停刊処分を受け,40年8月強制廃刊。

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大辞林 第三版の解説

とうあにっぽう【東亜日報】

ソウルで発行されている韓国の代表的な夕刊紙。1920年の創刊以来たびたび迫害・弾圧を受けるが、一貫して民主主義擁護の立場をとる。トンア-イルボ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東亜日報
とうあにっぽう / トンアイルボ

『朝鮮日報』と並び韓国(大韓民国)で歴史のある代表的な日刊全国紙。欧文表記はDonga Ilbo。日本の統治下にあった1920年4月1日に「朝鮮民衆の表現機関を自任する」韓国語新聞として創刊され、以来幾多の迫害を受けながら、一貫して民主主義擁護の立場を表明してきた。1940年8月朝鮮総督府によって強制廃刊させられるまで、四度の停刊処分を受けた。もっとも有名なのは、1936年8月ベルリン・オリンピックでマラソン優勝者となった孫基禎(そんきてい/ソンキジョン)選手の胸の日章旗を抹消して紙面に掲載、9か月間の発行停止となった事件(日章旗抹消事件)である。第二次世界大戦後は1945年12月に復刊、1950年代後半には野党系の新聞として李承晩(りしょうばん/イスンマン)の独裁を非難。朴正煕(ぼくせいき/パクチョンヒ)軍事政権下の言論機関弾圧にも抵抗し、1980年代の全斗煥(ぜんとかん/チョンドファン)政権下でも抵抗精神を保ち、紙面を通じて民主化運動を支えた。創刊当時は夕刊として発行されていたが、その後時勢にあわせて数回発行形態を変更、1993年には夕刊から朝刊に変更、現在に至る。その後総合メディア企業を目ざし2000年には先端情報システムを備えたメディアセンターを完成した。国際版の発行や海外メディアとの提携にも積極的である。発行部数は128万部(2009年、韓国ABC協会)。本社はソウル。[鈴木ケイ・木村綾子]

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世界大百科事典内の東亜日報の言及

【孫基禎】より

…1936年ベルリン・オリンピックのマラソン競技に日本選手として出場,2時間29分19秒2のタイムで優勝した。この快挙を報道した《東亜日報》は孫選手の胸の日の丸を黒々とぬりつぶした写真を掲載し(日章旗抹消事件),朝鮮の民衆は民族感情を鼓舞された。総督府はこれを口実に同紙を無期停刊処分にし,《朝鮮日報》も停刊した。…

※「東亜日報」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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