20世紀西洋人名事典 「ハンスベルメール」の解説
ハンス ベルメール
Hans Bellmer
1902.3.13 - 1975.2.24
ドイツ,ポーランドの画家,彫刻家。
カトビーツェ生まれ。
ベルリンの工芸学校で学ぶ。商業美術家を経て、1933年からナチズムの勃興に対する一つの抗議として、関節の外れた怪奇な少女の人形をつくり注目を浴びた。’36年ナチスを逃れてパリに移住。’38年シュルレアリスム運動に参加し、アンドレ・ブルトン等と親交を結ぶ。解剖学を再創造するかのような巧みな描写によってエロティックな解剖学的イメージを展開し、現代の幻覚的絵画の中でも出色している。素描や版画が多い。代表作「人形」ニューヨーク近代美術館(’37年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報