20世紀西洋人名事典 「ハンスペテルソン」の解説
ハンス ペテルソン
Hans Peterson
1922 -
スウェーデンの作家。
ヴァーリング生まれ。
失職したのを機に、物語を書き始める。「さまようスティーナとラルス」(1945年)でデビューし、この作品で、児童図書賞を受賞。以後本格的に執筆活動を始め、’47年に大人向け小説も手がけた。’55年「これこそ愛」が外国語に翻訳。「マグヌスと子リス」(’56年)がドイツの児童図書賞を受けたのを契機に児童書に力を入れるようになる。他にニルス・ホルゲルッソン賞、アストリット・リンドグレーン賞(’71年)を受賞した「マグヌスとマチアスとマリ」(’56年)等100冊余りの著書を持つ精力的な作家である。
ハンス ペテルソン
Hans Peterson
1888 - 1966
スウェーデンの海洋学者。
元・イェーテボリ大学教授,元・イェーテボリ大学海洋研究所長。
1930年イェーテボリ大学海洋学教授、’39年同大海洋研究所長を歴任。海水の過動粘性、海中沈澱物の研究を始めとする深海海洋学についての先駆的業績が多い。’47〜48年アルバトロス号による世界周航深海観測で隊長を務める。この観測で、世界の深海の物理、化学、生物、地球物理学的知見が数多くあり、深海海洋学という新分野を開拓。又、海洋学専門誌「Deep-Sea Research」の発刊にも寄与した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報