バス海峡(読み)ばすかいきょう(英語表記)Bass Strait

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バス海峡」の意味・わかりやすい解説

バス海峡
ばすかいきょう
Bass Strait

オーストラリア南部、ビクトリア州南岸とタスマニア島との間の海峡。幅は平均240キロメートル、水深60~100メートル。かつて大陸とタスマニア島とをつないでいた陸地が氷期以後の海進によって沈降してできた。フリンダーズ島、キング島などはかつての陸地の名残(なごり)である。東端のギプスランド沖合いに油田があり、海底(第三紀層)から1960年代以来原油および天然ガスが採掘されている。原油の埋蔵量は2億8000万キロリットル。原油の生産量(約2400万キロリットル)はオーストラリアの原油消費量の約3分の2を占める。1798年探検家G・バスおよびM・フリンダーズが海峡であること(タスマニア島が島であること)を確認。

[谷内 達]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バス海峡」の意味・わかりやすい解説

バス海峡
バスかいきょう
Bass Strait

オーストラリア大陸南東部とタスマニア島との間の海峡。西はインド洋に,東はタスマン海に続く。幅 130~240km,長さ約 300km,平均深度 70m。ファーノー諸島,キング島のほか小島群がある。 1798年イギリスの探検家 M.フリンダーズおよび G.バスが海峡であることを確認。 1960年代以来,ビクトリア州ギプスランド地方沖合いで石油,天然ガスが採掘され,本土パイプラインで送られている。

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