バズ学習(読み)ばずがくしゅう(英語表記)learning by buzz session

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バズ学習」の意味・わかりやすい解説

バズ学習
ばずがくしゅう
learning by buzz session

集団討議形式の一つ。6人ずつのグループが6分間討議することを原則とするという意味で、6.6討議といわれるものがバズセッションの代表的なものである。このバズ・セッションを学校の授業学習活動や、社会教育の学習活動に取り入れた学習法をバズ学習という。これは、多人数の学習者をいくつかのグループに分け、それぞれのグループごとに討議を試みさせる方法である。多人数のなかではほとんど発言せず、受け身の学習活動に終始するような人でも、この方法であると、かなり自由に積極的に発言でき、学習活動に参加すること(自我関与)ができる。また学習者相互の人間関係を高めることもでき、ひいては学習者全体の学習効果を高めることが期待できる。バズ学習を終えたあとは、グループの討議内容を発表しあい、全体討議に移行したり、教師指導者の指導を受けたりする。

[岡東壽隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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