集団討議形式の一つ。6人ずつのグループが6分間討議することを原則とするという意味で、6.6討議といわれるものがバズ・セッションの代表的なものである。このバズ・セッションを学校の授業・学習活動や、社会教育の学習活動に取り入れた学習法をバズ学習という。これは、多人数の学習者をいくつかのグループに分け、それぞれのグループごとに討議を試みさせる方法である。多人数のなかではほとんど発言せず、受け身の学習活動に終始するような人でも、この方法であると、かなり自由に積極的に発言でき、学習活動に参加すること(自我関与)ができる。また学習者相互の人間関係を高めることもでき、ひいては学習者全体の学習効果を高めることが期待できる。バズ学習を終えたあとは、グループの討議内容を発表しあい、全体討議に移行したり、教師や指導者の指導を受けたりする。
[岡東壽隆]