現代外国人名録2016 「バートンリヒター」の解説
バートン リヒター
Burton Richter
- 職業・肩書
- 物理学者 スタンフォード大学教授・線型加速研究所名誉所長
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1931年3月22日
- 出生地
- ニューヨーク市ブルックリン
- 学歴
- マサチューセッツ工科大学〔1952年〕卒
- 学位
- Ph.D.(マサチューセッツ工科大学)〔1956年〕
- 資格
- 米国科学アカデミー会員〔1976年〕, 米国芸術科学アカデミーフェロー〔1989年〕
- 受賞
- ノーベル物理学賞〔1976年〕,E.O.ローレンス賞〔1976年〕
- 経歴
- 1956年スタンフォード大学高エネルギー物理研究所に入り、’59〜63年同大助教授、’63年より同大線型加速研究所(SLAC)に在籍。’63〜67年同大準教授となり、’67年には同大教授に就任。また’82〜84年にはSLAC技師長となり、’84年SLAC所長、’99年名誉所長。同大の電子線型加速器を用いた、ガンマ線による電子対創成の研究や、量子電気力学が10のマイナス13乗センチメートルまで成立することの発見などの研究のみならず、加速器の設計・計画にも尽力した。有名な電子・陽電子ビームの衝突装置SPEARの建設を指導し、’72年に運転開始した同装置を用いて、’74年にはいわゆる“重い”質量をもつ新粒子プサイを発見する。同粒子は同年にS.ティンにより独立発見され、Jと命名されたため、J/プサイ(ψ)と呼ばれ、’76年にこの発見でティンとともにノーベル物理学賞を受賞した。この間’74〜76年にはジュネーブのCERNなど他機関でも研究するなど業績が多く、’63〜89年の間の論文は300を超える。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報