パイロープ(英語表記)pyrope

翻訳|pyrope

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パイロープ」の意味・わかりやすい解説

パイロープ
pyrope

柘榴石固溶体の端成分。 Mg3Al2Si3O12 。立方晶系の鉱物硬度 7.5,比重 3.535。桃赤色であるが,マグネシウムの一部が鉄に置換されると紫赤色になる。血赤色のものは宝石になる。天然のものには純粋なパイロープはなく,鉄礬 (てつばん) 柘榴石と固溶体をなしている。苦礬柘榴石ともいう。 100℃以上では 7000気圧以上の高圧下でなければ安定に存在しない。柘榴石橄欖岩やエクロジャイトに産する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android