柘榴石(読み)ざくろいし(その他表記)garnet

翻訳|garnet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「柘榴石」の意味・わかりやすい解説

柘榴石
ざくろいし
garnet

(Al,Fe3+)2(Mg,Fe2+,Mn,Ca)3Si3O12 。等軸晶系のケイ酸塩鉱物。名称は色や形がザクロの果実に似ていることからザクロのラテン名 granatusに由来,ガーネットともいう。透明なものは宝石として用いられる。天然に産するおもなものは,パイロープ,スペサルチン,アルマンジン (鉄礬柘榴石〈てつばんざくろいし〉) ,グロシュラ,アンドラダイト Ca3(Fe3+)2(SiO4)3 ,ウバロバイト Ca3Cr2(SiO4)3 の6成分を端成分とする固溶体と考えられる。グロシュラの Si4+ が抜けて,その代りに荷電を中和するように4つの O2- が4つの OH- に置換された柘榴石があり,この系列をハイドログロシュラという。パイロープは高圧鉱物で,たとえば 100℃以上の温度では 7000気圧以上の圧力下でないと安定でない。グロシュラの無水結晶を合成するには,固相の圧力が水の分圧に等しい条件下では,780℃以上の温度で 1.5万気圧以上の圧力が必要であり,これより低い温度と圧力ではハイドログロシュラが生じるといわれている。広域変成岩,接触変成岩など変成鉱物として広く産するほか,ケイ長質の火成岩中にも産する。1月の誕生石。

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