20世紀西洋人名事典 「パウルツェラーン」の解説
パウル ツェラーン
Paul Celan
1920.11.23 - 1970.4.26
詩人。
チェルノフツィ(後のソ連)生まれ。
本名Paul〉 パウル〈Antschel アンチェル。
ドイツ系ユダヤ人であり両親は強制収容所で死亡、彼も強制労働に従事した。戦後パリに学び、1959年からパリ大学でドイツ文学を教えながら、ドイツ語での詩作・翻訳をした。作品の素材は強制収容所体験による個人史的事象や、時事、ユダヤ神秘思想等多方面にわたっている。’70年セーヌ川に投身自殺した。著書に詩集「罌粟と記憶」(’52年)、「言葉の格子」(’59年)、「雪の境域」(’71年)他。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報