改訂新版 世界大百科事典 「パペエテ」の意味・わかりやすい解説
パペエテ
Papeete
中部南太平洋,タヒチ島の北西岸に位置する港市。タヒチを含むフランス領ポリネシアの主都で,政治・経済・文化の中心地。土着のポリネシア人のほか,ヨーロッパ人や中国人も住み,人口は2万6200(2002)。市域をこえて市街地は東はピラエ,西は1960年に開設された国際空港のあるファアアまで広がっているが,この地域全体を含めれば,人口はタヒチ島の全人口11万6000の半分以上を占める。初期のヨーロッパ人航海者たちは島の北西端のマタバイ湾に投錨していたが,西風にさらされるため,年間を通じて安全なパペエテが島の中心として発展することになったもので,クルック師が最初の伝道基地を設けたのは1818年のことであった。
執筆者:石川 栄吉+斉藤 尚文
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報