パルビーンエテサーミー(英語表記)Parvīn E`tesāmī

改訂新版 世界大百科事典 「パルビーンエテサーミー」の意味・わかりやすい解説

パルビーン・エテサーミー
Parvīn E`tesāmī
生没年:1906-41

現代イランの女流詩人タブリーズに生まれる。父は文人ジャーナリストのエテサーモッル・モルク。詩才に恵まれ,古典詩形の中に現代女性の目ざめや抑圧された庶民哀歓を歌った。結婚生活に破れ薄幸うちに夭折した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パルビーンエテサーミー」の意味・わかりやすい解説

パルビーン・エテサーミー
Parvīn E`tesāmī

[生]1906. タブリーズ
[没]1941. テヘラン
イランの女流詩人。文学者,詩人の子に生れ,テヘランでアメリカ系の学校に学ぶとともに,父から古典詩の指導を受けた。古典詩人のスタイルの影響を強く受けたが,女性,孤児貧者など,おもに社会問題について作詩し,社会的弱者救済を切々と訴えた作品は広く愛唱された。『パルビーン・エテサーミー詩集』 Dīwān-e Parvīn E`tesāmī (1935) は主として頌詩叙事詩,断片詩形の作品から成る。

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20世紀西洋人名事典 「パルビーンエテサーミー」の解説

パルビーン エテサーミー
Parvīn E‘tesāmī


1907 - 1941
イランの詩人。
タブリーズ生まれ。
テヘランの米国系の学校で教育を受けた。又詩人の父から古典詩の指導を受け、古典詩人の強い影響を受けた詩を作った。また社会の下層階級や女性の権利テーマとした。20世紀におけるイランの最も優れた女流詩人として評価が高い。作品「パルビーン・エテサーミー詩集」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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