パーガス閃石(読み)ぱーがすせんせき(その他表記)pargasite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パーガス閃石」の意味・わかりやすい解説

パーガス閃石
ぱーがすせんせき
pargasite

角閃石(かくせんせき)の一種。いわゆる普通角閃石よりややアルカリに富み、ケイ酸分に乏しい組成をもつ。短柱状ないし長柱状あるいは針状結晶をなす。とくに接触変成岩や変成層状マンガン鉱床中に産する。ほかに斑糲(はんれい)岩や超塩基性岩中にもみられる。英名は原産地フィンランドのパーガスPargasに由来

松原 聰]


パーガス閃石(データノート)
ぱーがすせんせきでーたのーと

パーガス閃石
 英名    pargasite
 化学式   NaCa2(Mg,Fe2+)4AlSi6Al2O22(OH)2
 少量成分  Fe3+,Ti,K
 結晶系   単斜
 硬度    6
 比重    3.1
 色     褐,暗緑,黒
 光沢    ガラス
 条痕    白~淡灰緑
 劈開    二方向に完全
       (「劈開」の項目を参照
 その他   Mg>Fe2+

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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