デジタル大辞泉 「ビカネール」の意味・読み・例文・類語 ビカネール(Bikaner) インド北西部、ラジャスタン州の都市。パキスタンとの国境近く、タール砂漠に位置する。15世紀末、ラージプート族のラオ=ビカジにより建設。16世紀末建造のジュナーガル城塞、郊外には20世紀初めに旧藩王が建てたインド‐サラセン様式のラルガール宮殿がある。ビーカーネール。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビカネール」の意味・わかりやすい解説 ビカネールびかねーるBikaner インド北西部、ラージャスターン州北西部にあるパキスタン国境の都市。人口52万9007(2001)。1488年ラオ・ビカジによって建設された城下町で、高台にある赤と黄色の砂岩でつくられた宮殿はみごとである。タール砂漠の中にあり、年降水量306ミリメートル、平均気温26.7℃の乾燥地域で、市街地のすぐ西に砂丘が広がる。60キロメートル西方にラージャスターン用水路が通り、この一帯も豊かな耕地に生まれ変わろうとしている。鉄道の要地で、毛織物、化学、靴などの工業があり、石材、石灰、ガラス砂などを産する。[成瀬敏郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例