病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「ビサコジル製剤」の解説
ビサコジル製剤
テレミンソフト(EAファーマ)
ビサコジル(長生堂製薬、日本ジェネリック、日新製薬、富士フイルムファーマ)
大腸に直接作用して排便反射を刺激する、腸粘膜に作用して腸の運動を促す、腸内での水分の吸収を抑制するといった、大腸刺激性下剤と同じような作用のある薬です。
便秘の治療のほか、消化管を検査するときや、消化器の手術前後における腸管内の内容物の除去にも使用されます。
過敏症状が現れたら、使用を中止して、すぐ医師に報告してください。また、直腸刺激感、直腸炎、下腹部の痛み、
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②坐剤を使用するには、排便後、入浴後、就寝前などがよいでしょう。
便意があるときには、排便してから挿入するようにします。
まず手をよく洗い、包装から坐剤を取り出し、ティッシュペーパーなどで坐剤の底をつまみ、
挿入後はしばらく肛門を手で押さえておき、20~30分は歩行などの運動はひかえて、静かに寝ているようにします。
③下剤に頼った排便を続けていると、自然な腸の運動ができなくなり、薬をより増量しないと効果が現れなくなってしまいます。
便秘の治療の基本である、消化のよい、食物繊維の豊富な食事、十分な運動、規則正しい排便習慣を実践してください。
④ほかの病気の治療で薬を服用している人は、医師に報告するとともに、坐剤を使うときは、併用している薬を飲んだ2時間後以降に使うようにしてください。
⑤急性腹症(急激な腹痛)の疑いのある人、けいれん性便秘、肛門裂傷、潰瘍性痔核、重症の
また、妊婦、現在妊娠してる可能性のある人、日頃から下剤を常用している人には、使用量を減量するといった配慮が必要になります。このような人は、あらかじめその旨を医師に報告してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報