病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「ビタミンK剤」の解説
ビタミンK剤
《フィトナジオン製剤(ビタミンK1製剤)》
カチーフN(武田薬品工業、日本製薬)
ケーワン(エーザイ)
ビタミンK1(コーアイセイ、鶴原製薬)
《メナテトレノン製剤(ビタミンK2製剤)》
ケイツー(エーザイ)
ケイツーシロップ(エーザイ、サンノーバ)
出血を止めるためには、血液中の血液凝固因子が必要です。血液凝固因子が減少すると、出血が止まりにくくなります。
ビタミンKは、肝臓で血液凝固因子の生成を促す作用があるので、止血剤として使用されます。
ビタミンKを含んだ食品(緑色野菜、大豆、海藻など)の摂取不足、サリチル酸系製剤・クマリン系抗凝血剤・抗生物質服用中におこる低プロトロンビン血症(血液凝固因子のひとつであるプロトロンビンが減少して出血が止まりにくくなる病気)、胆道・胃腸障害に伴うビタミンK吸収障害による出血、新生児の低プロトロンビン血症、肝臓障害に伴う低プロトロンビン血症、新生児・乳児の出血症、ビタミンK欠乏による出血などの治療や予防に用いられます。
①過敏症状(
②大量に、あるいは長期間服用したときに、高ビリルビン血症をおこすことがあります。
③吐き気・
①錠剤、カプセル、シロップ剤があります。服用量、服用時間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止、減量・増量しないでください。
②ビタミンK剤で過敏症状をおこしたことのある人は、医師に報告してください。
③妊娠末期の妊婦には大量の使用はできません。
④ワルファリンカリウム製剤を併用するとお互いの作用が減弱するので、使用できないことがあります。
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