20世紀西洋人名事典 「ピエールクロソウスキー」の解説
ピエール クロソウスキー
Pierre Klossowski
1905.8.9 -
フランスの小説家。
パリ生まれ。
兄弟に画家として有名なバルティスがいる。リルケやジッド、バタイユなどの影響を受ける。20世紀のサド復権への重要な足がかりとなった評論「わが隣人サド」(’47年)等のように、作品には神学とエロティシズムの独自の結合が現れている。小説では「歓待の掟」3部作「ロベルトは今夜」(’53年)、「ナントの勅令廃棄」(’59年)、「プロンプター」(’60年)等が有名。エッセイの分野では「ディアーナの水浴」(’56年)、「ニーチェと悪循環」(’69年)等がある。映画やデッサンにも芸術の幅を広げている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報