ピスコ(英語表記)Pisco

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピスコ」の意味・わかりやすい解説

ピスコ
Pisco

ペルー中南部,イカ県北西部の都市。首都リマの南南東約 200km,太平洋にのぞむ港湾都市で,ピスコ川河口に位置する。 1640年建設。ワタブドウの栽培を中心とした背後の灌漑農業地帯の積出港で,綿花果実,ぶどう酒などを積出す。このうち特に南東のイカ川河谷で栽培されるマスカットブドウから造られるブランデーが有名で,積出港である市の名にちなんで「ピスコ」と名づけられている。市内には綿実油,綿織物などの工業があり,沿岸では漁業が盛ん。市南方のパラカス半島の砂漠の中には先インカ期の墳墓遺跡がある。パンアメリカン・ハイウェーが通るほか,南東約 70kmの県都イカから鉄道が通じる。人口7万 7200 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android