化学辞典 第2版 「ピラビタール」の解説
ピラビタール
ピラビタール
pyrabital
アミノピリン 2分子およびバルビタール 1分子からなる分子化合物.白色~淡黄色の結晶性粉末.エタノール,エーテルまたは熱湯に可溶,クロロホルム,水に難溶.90 ℃ 以上で融解しはじめ,約113 ℃ で融解する.希硫酸酸性で加熱すると分解する.アミノピリンの鎮痛作用はバルビタールで強められる.また,バルビタールの催眠作用はアミノピリンによって抑制されるので,もっぱら鎮痛剤として用いられる.下熱作用もある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報