日本大百科全書(ニッポニカ) 「アミノピリン」の意味・わかりやすい解説 アミノピリンあみのぴりんaminopyrine アンチピリンの誘導体で、わずかに苦味を有する白色結晶性粉末。1884年ドイツで創製され、バイエル社で発売した解熱・鎮痛剤。アンチピリンより作用が強く、アスピリンやフェナセチンより鎮痛効果が大であったため繁用されていたが、副作用として顆粒(かりゅう)球減少症をおこすこと、さらに、経口投与されると胃内で食物由来の亜硝酸塩と反応してジメチルニトロソアミンが生成、これが発癌(はつがん)性を有することから使用が制限され、一般用の薬には使われなくなった。注射薬または坐薬(ざやく)として用いられる。[幸保文治][参照項目] | アンチピリン 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例