ファン・デ・フルスト(読み)ふぁんでふるすと(その他表記)Hendrik Christoffel van de Hulst

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファン・デ・フルスト」の意味・わかりやすい解説

ファン・デ・フルスト
ふぁんでふるすと
Hendrik Christoffel van de Hulst
(1918―2000)

オランダの天文学者。ユトレヒトに生まれる。ユトレヒト大学で学び、1946年博士号を取得。1946年から1948年にかけてシカゴ大学で研究員、その後ライデン大学で教員になり、1952年天文学の教授およびライデン天文台の台長に就任、1984年に退職するまで、ライデン大学で研究を続けた。また、国際宇宙空間研究委員会(COSPAR:Committee on Space Research)、ヨーロッパ宇宙研究機構(ESRO:European Space Research Organization)、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)などの国際研究機関において重要な地位についていた。

 1944年、ユトレヒト大学在学時に、宇宙空間にある中性水素が出す波長21センチメートルの電波放射を予測した。実際にこの電波が観測されたのは1951年にハーバード大学の物理学者パーセルとユーインHarold Irving Ewen(1922―2015)によってである。21センチメートルの電波を観測することにより、可視光では見えなかった銀河系内の水素ガスの分布(銀河の腕構造)が明瞭(めいりょう)になったため、ファン・デ・フルストの予測は電波天文学上、重要な貢献であった。

[編集部 2023年5月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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