ギリシア語では人類愛を意味するが,大学との関連では篤志家や財団等による寄付,とくに19世紀最後の4半世紀のアメリカ合衆国で大学新設に向けて巨額を寄付した富豪の行為を指す場合が多い。急激な産業発展による富の蓄積と,科学の発展こそ人類の幸福を確約するという信仰が結合し,ジョンズ・ホプキンズ,リランド・スタンフォード,ジョン・ロックフェラー(シカゴ大学)等が大学を一挙に新設できる巨額を寄付した。寄付行為の一部はその後カーネギー財団等の組織へ移管され,今日も大学への影響力をもつ。しかし,今や大学の膨大な収入に占める寄付の割合は数パーセントで,授業料や連邦政府補助金,基金運用益,州の支出金(州立大学)等に及ばない。過去の半世紀,州立研究大学の収入に占める州支出金の割合は大幅に減少し,ミシガン大学(アメリカ)では現在授業料の36%に対して,8%に満たない。にもかかわらず,州立大学(アメリカ)もフィランソロピーへの期待を高めるばかりである。
著者: 立川明
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
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