ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィレタイロス」の意味・わかりやすい解説
フィレタイロス
Philetairos
[没]前263. ペルガモン
ペルガモン王国のアッタロス朝の創建者。父はマケドニア人またはギリシア人のアッタロス,母はパフラゴニア人のボア。初めアンチゴノス1世の士官,次いでリュシマコスに仕えてペルガモンの司令官となり,同市の莫大な財宝を管理。前 282年セレウコス1世に服属し,その宗主権のもとにペルガモンの支配者となり,晩年その領土を拡大したといわれる。特に彼の業績は小アジアのガラテア人の侵入からペルガモンを防衛し (前 278~276) ,甥たちを養子として王朝を創建,その一人エウメネス1世が跡を継いだ。彼は去勢者であったといわれる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報