日本大百科全書(ニッポニカ) 「フウセイ」の意味・わかりやすい解説 フウセイふうせい[学] Pseudosciaena crocea 硬骨魚綱スズキ目ニベ科に属する海水魚。フウセイの名は朝鮮語に由来する。中国では大黄魚と称される。東シナ海から黄海に分布。体はやや長く側扁(そくへん)。体色は灰白色で腹側は黄金色を帯びる。脊椎(せきつい)骨数は26個で、近縁種のキグチ(脊椎骨数29個)と区別される。食性は肉食性で、オキアミなどの浮遊性甲殻類および小形魚類を捕食する。成長は速く、大きいものでは50センチメートルに達する。底引網で漁獲され、中国料理のほか、かまぼこの原料となる。[谷口順彦] ニベ科のおもな種類〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例