フェロタイプ(その他表記)ferrotype

翻訳|ferrotype

デジタル大辞泉 「フェロタイプ」の意味・読み・例文・類語

フェロタイプ(ferrotype)

現像定着水洗を行った印画紙を、クロムめっきした鉄板に密着させ、加熱・乾燥して光沢のある写真に仕上げる方法

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精選版 日本国語大辞典 「フェロタイプ」の意味・読み・例文・類語

フェロ‐タイプ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] ferrotype ) 印画紙の表面を光沢をもたせるように仕上げる方法。一般には、よくみがいてクロムめっきした金属板に印画面を貼りつけ加熱乾燥する。

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改訂新版 世界大百科事典 「フェロタイプ」の意味・わかりやすい解説

フェロタイプ
ferrotype

印画紙を用いて作った写真の印画の表面を,つや出し乾燥機によってつや出しする方法。写真の印画紙には仕上り後に表面の光沢の出る光沢紙と光沢のない無光沢(マット)紙およびそれらの中間の半光沢紙がある。光沢紙を使った印画の画面をステンレス鋼板,クロムめっき鉄板などの磨いた面(フェロタイプ板という)に圧着し,自然乾燥あるいは電熱板上で乾かすと印画表面につやが施される。印画面とフェロタイプ板との密着が悪いと均一なつや出しができないので印画を金属板に圧着して背面からスクイーズローラーで平らに圧着する。また,印画の水洗後に界面活性剤の希薄溶液で短時間印画を処理する方法も乾燥むら防止に役だつ。フェロタイプ仕上げは紙にバライタ塗布して作った印画紙に使われたが,近年ではバライタ紙はまれで,ポリエチレンなどの樹脂を塗布した耐水性樹脂コート印画紙が多く使われるため,フェロタイプ乾燥は必要でなくなった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェロタイプ」の意味・わかりやすい解説

フェロタイプ
ferrotype

写真用語。印画のつや出しを意味する。もと鉄板に写真印画を張って乾燥したことに由来する。現今はクロムメッキした金属板,ステンレス鋼板などを電熱線で熱する方式のフェロタイプによっている。つや出しに用いる印画紙は薄手光沢のものを使うと効果的である。

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