ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 フォーリン・アクセスゾーンForeign Access Zone; FAZ 輸入促進地域。輸入促進を目的に,空港,港湾地域を指定し,輸入関連施設の充実を目指す制度。輸入品の保管倉庫,加工場などを集積して,輸入を取扱う卸小売業,運送業の効率化を図る共同利用施設を運営する第三セクターに政府が助成や支援を行う。 1992年7月に施行された輸入・対内投資法の柱の一つで,東京,横浜に集中している輸入拠点を地方に分散するねらいもある。 94年 12月に,石川県の小松空港が新たに加わり,大阪府南港のアジア太平洋トレードセンター,神戸港六甲アイランド,関西国際空港,松山空港,千歳空港,川崎港など 13地域が指定されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 フォーリン・アクセス・ゾーンふぉーりんあくせすぞーんforeign access zone 輸入促進地域。略称FAZ。1992年(平成4)3月に公布された「輸入の促進及び対内投資事業の円滑化に関する臨時措置法」に基づき、港湾や空港とその周辺地域について、国が、保税地域の指定や、保管・加工・展示など輸入関連施設整備への支援を行う制度。支援は物流施設や卸売施設などを整備する事業者への出資や債務保証、地方税の減免などであり、関西国際空港、北九州港、松山港などが指定されていた。1995年11月の改正法で有効期限が2006年5月まで延長されたが、期限の到来に伴い、廃止された。[森山三雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by