運送業(読み)うんそうぎょう

百科事典マイペディアの解説

運送業【うんそうぎょう】

運賃または手数料を受けて旅客貨物運送を行う事業。運輸業ともいう。主な運送手段は,鉄道,自動車,船,航空機がある。日本の鉄道輸送は,旅客輸送の分野では自動車に次いで輸送量が多いが,貨物輸送の分野ではかつて陸上輸送の中心であった面影はない。しかし,長距離,大量輸送におけるエネルギー効率の良さが再び評価されている。自動車輸送は,日本の輸送体系の中で最も重要な地位にあり,旅客部門,貨物部門の両部門でトップに立っている。利点はドアトゥードアの輸送ができることにあるが,反面,公害などの問題もある。海運は,大量,定型輸送に適し,低コストだが機動性に劣る。日本の経済成長を支えるための膨大な物資輸送は,船舶が欠かせない。そのため邦船の競争力を回復する施策がとられている。航空輸送は,高速度,遠距離輸送に利用される。社会生活のスピードアップ,国際化,所得向上によるレジャー需要の増大,精密機械,機械部品,高級青果物などの物資の輸送で,航空輸送は急速に伸びている。1997年度国内貨物輸送量は5689億トンキロ,内訳はトラック53.8%,船舶41.7%,鉄道4.3%,航空0.2%。1997年度国内旅客輸送量は1兆4185億人キロ,内訳は乗用車60%,鉄道27.8%,バス6.6%,航空5.2%,船舶0.4%。→通運事業

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デジタル大辞泉の解説

うんそう‐ぎょう〔‐ゲフ〕【運送業】

運賃または手数料を取って、旅客や貨物の運送をする営業。

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精選版 日本国語大辞典の解説

うんそう‐ぎょう ‥ゲフ【運送業】

〘名〙 運賃または手数料をとって旅客・貨物を運ぶ営業。〔英和商業新辞彙(1904)〕

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世界大百科事典 第2版の解説

うんそうぎょう【運送業 transport industry】

個人または法人他人の需要にこたえ,交通手段を用いて運送サービスを提供する事業をいう。その中に,有償運送だけでなく無償運送を含めるかどうかは国によって異なり,日本では無償運送も運送業の中に含めている。運送業の中に関連事業を含めるかどうかによっても違いがみられ,その範囲は必ずしも明確とはいえない。代表的な分類は大別して次のようになる。なお,国鉄は1987年に分割民営化してJR(旅客6社と貨物1社)となった。

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世界大百科事典内の運送業の言及

【運賃】より

…したがって,いま同じ特定距離の克服に際しても,通常の水準を超える特別な速度,輸送設備,便宜等を求める場合には,運賃に加算してしばしば特定の料金chargeが徴収される。
[運送経営形態と運賃]
 今日の鉄道が,交通機関の3要素を結合して総合的な交通サービスを生産する代表的な交通機関であるとすれば,今日の高速(有料)自動車道は典型的な通路会社であり,また海上運送業,航空運送業および自動車運送業は典型的な狭義の交通サービスを生産する運送業である。これら狭義の運送業は一般に,私的運送業(者)private carrier,契約運送業contract carrierおよび公共運送業public carrierの3種の経営形態に分類される。…

※「運送業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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