フサイン・バイカラ(その他表記)Ḥusayn Bayqara

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フサイン・バイカラ」の意味・わかりやすい解説

フサイン・バイカラ
Ḥusayn Bayqara

[生]1438
[没]1506
イラン,チムール朝君主 (在位 1469~1506) 。チムール (帖木児)の次子ウマル・シャイフ曾孫。初めホラーサーンを統治したアブル・カーシムバーブルに仕え,その後スルタン,アブー・サイードと対立。アブー・サイード没後の 1469年3月 25日,ヘラートに入城して即位,ホラーサーンを統治した。彼の治下,ホラーサーン地方は平和を保持し,チムール朝最後の繁栄を享受した。首都ヘラートは文化の中心地となり,フサイン・バイカラと彼の宰相で詩人であったアリー・シール・ナバーイーの保護のもとに,詩人ジャーミー,歴史家ミールホーンド,細密画家ビフザードらのすぐれた文人,学者が多数参集した。彼自身,ペルシア語やトルコ語の論文を著わしている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む