ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フトミゾエビ」の意味・わかりやすい解説
フトミゾエビ
Melicertus latisulcatus; western king prawn
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節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目クルマエビ科に属するエビ。食用エビで、体長18センチメートルに達する。一様に淡黄色であるためシンチュウエビの呼び名もある。相模(さがみ)湾から遠く東アフリカ、紅海まで広く分布し、現在ではスエズ運河を経て地中海東部に広まっている。日本ではクルマエビと混獲されるが、あまり多くない。額角(がっかく)は水平で、上縁に9~12歯、下縁に1歯ある。額角の側溝は額角後隆起と同じ幅で深い。尾節の側縁には3対の小さな棘(とげ)がある。
[武田正倫]