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会津塗 あいづぬり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

会津塗
あいづぬり

福島県会津若松市で生産される漆器の総称。この地方では室町時代中期から椀や盆など日用の漆器が生産されていたが,天正 18 (1590) 年蒲生氏郷 (がもううじさと) が会津に移封された際,近江より木地師塗師を移住させて,この産業を奨励したため,質量ともに飛躍的に発達した。当時は漆器の装飾法としては漆絵が主であったが,17世紀なかばからは蒔絵技術も導入され,現在では消粉蒔絵 (けしふんまきえ。→蒔絵 ) の主産地となっている。

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百科事典マイペディアの解説

会津塗【あいづぬり】

会津若松市で作る漆器の総称。ぜん,盆,わん等のほか,輸出向けのカクテルセット等種類は多い。1590年近江から移った蒲生氏郷が漆器業を奨励してから著しく発展。花塗,消粉蒔(まき)絵が主で,とくに後者は会津独特のもの。1717年から海外へ輸出している。→漆器
→関連項目喜多方[市]

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世界大百科事典 第2版の解説

あいづぬり【会津塗】

福島県の会津若松地方でつくられる漆器。歴史は古く,すでに桃山時代以前より会津藩主蘆名氏のもとで行われていたと伝えられる。1590年(天正18)蒲生氏郷が近江から会津に移封され,故国近江から木地師(木地屋),塗師を呼び寄せ,日野椀の製法の導入など,漆器産業の基を築いたという。その後藩主は上杉,加藤,保科氏と交代したが,いずれも漆栽培の奨励,漆器産業の保護・育成に力を尽くし,江戸時代にすでに産業としての体制を確立し,全国的にも知られていた。

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大辞林 第三版の解説

あいづぬり【会津塗】

会津で製作される漆器。日用雑器を主とし、朱漆の杯と消粉蒔絵けしふんまきえを特色とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

会津塗
あいづぬり

福島県会津若松市特産の漆器。そのおこりは古く、とくに宝徳(ほうとく)年間(1449~1452)蘆名(あしな)氏11代盛信がウルシの木の栽培を奨励したことや、13代盛高がろくろ木地挽(きじひ)きに赤や黒の漆を塗った椀(わん)、盆、鉢などをつくらせた記録より知られる。文明(ぶんめい)年間(1469~1487)成立の『桧原(ひはら)軍物語』に磐梯山麓(ばんだいさんろく)の桧原に70余軒の木地挽きがいたという裏づけがある。1590年(天正18)蒲生氏郷(がもううじさと)が領主となり、故郷の近江(おうみ)国(滋賀県)から木地師や塗師(ぬし)を多数移住させ、塗大屋敷とよぶ伝習所で漆器の産業化を図ったが、その製品は実用品がおもなものであった。加藤氏時代の1627年(寛永4)に海東五兵衛が会津絵とよぶ加飾をした秀衡椀(ひでひらわん)系統の素朴な製品をつくった。松平氏のもとでは、寛政(かんせい)年間(1789~1801)に家老田中玄宰によって京都から金粉、金箔(きんぱく)や漆塗、消粉蒔絵(まきえ)の工人を招き、藩自ら漆器製作の技術指導にあたり、かつ享和(きょうわ)年間(1801~1804)に長崎で会津漆器の輸出を行った。現在は日本有数の主として食器、家具の漆器産地で、1976年(昭和51)に「伝統的工芸品」の指定を受けた。[郷家忠臣]

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

会津塗[漆工]
あいづぬり

東北地方、福島県の地域ブランド。
会津若松市などで製作されている。会津で漆の木を植えることが奨励された室町時代の発祥とされるが、1590(天正18)年に蒲生氏郷が近江から会津に移封された頃から本格的に会津塗がつくられるようになったという。蒲生氏郷は近江の漆器職人たちを呼び寄せ、その技法を会津に広めた。その後、京都から蒔絵技術も取り入れ、代々の藩主の保護を受けて発展した。福島県伝統的工芸品。1975(昭和50)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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