フラウエン教会(読み)フラウエンキョウカイ

デジタル大辞泉 「フラウエン教会」の意味・読み・例文・類語

フラウエン‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【フラウエン教会】

Frauenkirche》聖母教会。聖母マリアにささげられたドイツ各地にある教会。
ドイツ南部、バイエルン州州都ミュンヘン旧市街の中心部にある後期ゴシック様式の教会。円蓋をもつ2本の塔があり、それぞれ100メートル、99メートルの高さがある。教会内にはウィッテルスバッハ家の地下霊廟がある。
ドイツ東部、ザクセン州の州都、ドレスデンの旧市街にあるバロック様式の教会。1726年から1743年にかけて、建築家ゲオルク=ベアにより建造。第二次大戦で破壊されたが、東西ドイツ統一後に再建工事が始まり、2005年に破壊前の姿になった。
ドイツ中南部、バイエルン州の都市、ニュルンベルクにあるゴシック様式の教会。14世紀半ば、神聖ローマ皇帝カール4世により、ユダヤ人居住区の跡地に建造。ドイツの彫刻家、ファイト=シュトスとアダム=クラフトによるレリーフ墓碑がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界の観光地名がわかる事典 「フラウエン教会」の解説

フラウエンきょうかい【フラウエン教会】

ドイツの首都ベルリン(Berlin)の南180km、ドレスデン(Dresden)のレジデンツ宮殿の東にある、バロック様式のプロテスタント教会。◇日本では「聖母教会」と翻訳されている。ドイツのバロック建築の傑作、また、中央ドームは石造建築物の傑作といわれている。1726~1743年にかけて、建築家ゲオルゲ・ベアのもとで建設が進められ、壮大な石組みの釣鐘型のドームが完成した。以来200年にわたってエルベ川流域のシンボルとなってきたが、1945年2月の連合軍の爆撃によりドームは倒壊し、瓦礫(がれき)の山と化してしまった。その後50年以上瓦礫のまま放置されてきたが、1994年に再建が始まり、その瓦礫を元に戻して復元するという方法で作業が進められた。この復元は「世界最大のパズル」と形容されたが、2005年10月に再建が終了した。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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