フラスカティ(その他表記)Frascati

翻訳|Frascati

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フラスカティ」の意味・わかりやすい解説

フラスカティ
Frascati

イタリア中西部,ラツィオ州ローマ県にある保養地。ローマ南東約 21km,アルバノ丘陵(322m)に位置する。アルバノ火山群の北西斜面は,古代ローマ時代から別荘地として利用され,中世には教皇領であった。別荘のなかでは 1598~1603年建設のビラ・アルドブランディーニの宮殿とニンフ像が有名。ほかに 16世紀建設のモンドラゴーネ,ファルコニエリ,17世紀のトルロニアなどの著名な別荘がある。周辺の農村では,肥沃な火山灰質土壌を利用してブドウ栽培が盛んで,フラスカティ・ワインの銘柄で知られる。人口 2万350(2006推計)。

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改訂新版 世界大百科事典 「フラスカティ」の意味・わかりやすい解説

フラスカティ
Frascati

イタリア中部,ラチオ州の都市。ローマ南東のアルバノ山地に散在する〈カステリ・ロマーニ地方〉の一つ。人口2万0065(1990)。ローマ時代から別荘地として知られ,白ブドウ酒〈フラスカティ〉は有名。ローマ帝政期の別荘地跡に集落が形成され,1191年,破壊されたトゥスクルム住民が移住して拡大。13世紀に司教領となる。16世紀にはローマ貴族の夏の別荘が建てられた。
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